最初で最後の年金

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夫が倒れて入院している間、ほとんど面会は出来ませんでした。

救急車で運ばれた時も同乗出来なくて、入院先が決まるまで自宅待機。

ようやく入院先が決まって連絡が来て、言われたものを持参して娘と駆けつけたのですが、ガラス越しの面会で5分ほど会えた(見た?)だけでした。

必要書類に記入して、即帰されました。

その時に今後も家族でも面会は出来ないと言われたのです。

コロナの影響を身近に感じた瞬間でした。(夫自身はコロナとは無関係です)

 

夫が入院している間、娘と入院費の相談をしました。

当然(と言うのも恥ずかしい話しですが)、ウチにはそんなお金はありません。

医療保険で賄う事は出来るはずだったのですが、領収書がなければ請求出来ないので、娘に立て替えてもらう事になっていました。

 

ふと思い立って、夫の口座をチェックしてみました。

夫の通帳とキャッシュカードは机の中に入っていたのですが、通帳の記帳が昨年からされていませんでした。

次の日に記帳しにいくと、何と年金が振り込まれているではありませんか。(振込み通知ハガキが来ていた事にずっと後で気が付きました)

夫があれほど待ち望んでいた年金です。

どうしようかと思ったものの、入院費がどれくらい掛かるか分からなかったので「仕方ないじゃんね?」と言い訳しながら、その場で全額を引き出しました。

お互いの通帳はそれぞれ関知しないけれど、お互いの暗証番号は知っている夫婦です。

年金以外にも15万円ほど残っていたのにはビックリでした。

 

その時は夫がそのまま死ぬとは思えず、一週間もすれば元気になると思っていました。

以前、心筋梗塞で入院した時のように、また後で話しのネタになると。

結局、一度も意識を取り戻す事なく・・・

年金が振り込まれていた事も知らずに夫は逝ってしまいました。

 

これ書いてたら泣けて来ました。

こんなお金絡みのエピソードで泣く私って、つくづく・・・ですね。

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