仕事が忙しくて定時に終われず、30分ほど残業になってしまいました。
他の業務担当のパートさん達は既に帰宅して、私を含めて数人です。
「更衣室が空いていていいね」とか「この30分は残業代付くんでしょうね?」とか喋りながら着替え、それぞれ会社を後にしました。
私は途中、明日の食パンを買いにコンビニに寄ったのですが、自転車を止めて前の荷台に入っているカバンを持ち上げた時に、店内の隅っこに置いてあるATM見てドキっとしたのでした。
店内のATMと自転車を置いた場所はガラス一枚あるだけの距離です。
ブラインドが途中まで下げられてはいましたが、後ろ姿は丸見えでした。
そして、その後ろ姿に見覚えがありました。
同僚のパートさんです。
そしてそして・・・手に持っているカードが目に入ってしまいました。
青いカードに「AC」の文字が。
これはもしかして・・・いや、多分。
アコムのカードだと思います。
なぜ、すぐ分かったのか・・・
はい、同じものを持っているからなのでした。
夫名義で借り入れしているアコムのカードローンです。
その同僚とはそんなに親しくはないですが、会社で普通に世間話しをしたりします。
正確な年齢は知りませんが、私より年下なのは確実です。
喋った時の雰囲気はおっとりした感じで、働く必要あるの?って言うイメージです。
なので私の勝手なイメージとあの青いカードが結び付かなくて、軽いショックが・・・
でも私だって同じようなもので、今日みたいに誰かに見られているのかも知れません。
見られたくもないし知られたくもないけれど、これが現実の私の姿なんだと、今日の同僚の姿を自分と重ね合わせてしまいました。
結局コンビニには入ったのですが、ATMのある方向を一切見ずに「買うもの決まってます」と言う勢いで、わき目も振らずにパンコーナーに行き、しばらくそこをうろつき「もういいか?」と思ってレジに行ったら、レジの向こう側にあるATMには誰もいなくてホッとしました。
みんな、色々あるよね・・・